
[BOOK]カテゴリーの一発目の投稿はスペンサー・ジョンソンさんの「チーズはどこへ消えた?(Who Moved My Cheese?)」です。日本で2000年11月に出版されて以降、発行部数は400万部を超えており、世界で計2800万部の大ベストセラーです。続編として「迷路の外には何がある?」も出版されています。本屋さんで見かけた人や、既読の方も多くいるかと思います。
シンプルな物語で、状況の変化にどう対応するべきかを考えるヒントが沢山ある本です。実際に悩んでいる人だけではなく、成功している人も読んでおいて損は無い内容だと思います。例えば、以下のような人たちです。
・状況が変わったのに行動するのが怖い、勇気が出ない。
・勇気を出して行動してみたものの、成功するか不安だ。
・現状に満足している。状況は変化しないので、自分も変化する必要性はない。
ある迷路で起こった出来事のお話
スニッフとスカリーという名前の2匹のネズミと、ヘムとホーという2人の小人が出てきます。ネズミは単純さ、小人は複雑さの象徴です。それぞれ下のような特徴を持っています。
登場人物
- スニッフ(ネズミ):いち早く変化を嗅ぎつける
- スカリー(ネズミ):すぐさま行動を起こす
- ヘム(小人):変化を認めず、変化に逆らう
- ホー(小人):うまく変化に乗ろうとする
登場人物は「迷路」のどこかにある「チーズ」を探し求めています。「迷路」は「チーズを求める場所=会社や地域の象徴」であり、「チーズ」は「人生で求めるもの=仕事・家族・友人・恋人・お金など」を表しています。まとめると以下のようになります。
迷路:チーズを求める場所(会社、地域など)
チーズ:人生で求めるものの象徴(仕事、家族、恋人、友人、お金、自由、健康など)
ざっくりとしたストーリーを解説すると、2匹のネズミと2人の小人が迷路の中でチーズを探すんですね。彼らは自分たちの特徴を活かして、ありったけのチーズ(チーズステーションC)を発見し、つかの間の幸福を得ます。しかし、ステーションCのチーズはなくなってしまい、新しいチーズを探す必要がでてきてしまいます。
ネズミたちと小人のホーは変化に対応してステーションCを出発し、新しいチーズステーションを見つけます。一方、ヘムはステーションCに固執し、一度も出ることなく物語は終了します。
ここで面白いのが、登場人物によって「チーズが消えたときの変化」への対応が異なるということです。
ネズミたちは変化を受け入れ、すぐに新しいチーズを探しはじめました。単純ですね。
一方、小人たちは変化に戸惑い、状況把握・原因分析を行いました。事態を複雑化しますね。
変化に乗ろうとするホーは、やがてチーズが無い状況が変わらないことを受け入れ、ヘムを説得して迷路に出ようとしました。ところがヘムは変化を受け入れることができませんでした。
ホーは最終的に一人でチーズを探し求める決心をします。不安や恐怖に打ち克ち、チーズを探すことに楽しみを見出し、困難を乗り越えて新しいチーズステーションを発見します。
ここで注意して頂きたいのは、状況把握や原因分析が悪いということではありません。変化が起きた時に、いかに次の行動に移せるかがポイントだと私は思います。
悩んだり、待ったりしていても「そこにチーズが無いという事実」は変わりませんよね。
だから、チーズがある場所に向かって、一歩踏み出す必要があるんだと思いました。
さて、ここで質問です。
皆さんは、ネズミとヘム、ホーのうちのどれに一番近いですか?
僕はヘムよりのホーです。中途半端です。笑 (でも、今年は変わるで~~)
「この状況まずくね?」
「どうすればいいんや?失敗したらどうしよう。」
「あの偉い人が言ってるんやから間違いないだろう。」
こんなことばっかり考えてしまいます。もっと自分で考えて行動しろとツッコミたくなりますね。
目の前で起きた変化にすぐ気づいて対応できる人なら問題ないのですが、そうじゃないよ~っていう人もいますよね?分かっちゃいるけど、なんだか動けない。後押ししてくれ~!と。
そんなときに役立つ言葉を小人のホーさんが伝えてくれています。一部抜粋しますね。
- 「チーズが無いままでいるより、迷路に出て探したほうが安全だ。」
- 「変わらなければ破滅することになる。」
- 「遅れをとっても、何もしないよりいい。」
- 「チーズを楽しんでいる自分を想像すれば、それが実現する。」
また、この本での言葉で「人が恐れている事態は、実際は想像するより悪くない」というフレーズも刺さりました。確かに、何かの本番前ってすごく緊張したり、不安だったりするけど、いざ本番になるとむしろ楽しいってことありますよね。僕はバンドのライブ前とかそんな感じです。
本番前に失敗のことを考えると、色々想像できてしまいますよね。MCでスベったらどうしよう、楽譜忘れたらどうしよう、シールド抜けたらどうしよう、あれ?チューナー入ってたよな?とか。笑
でもいざ本番始まると、目の前のことで必死だったり、楽しさの方が勝ってきて、全然怖くないやん!ってなりますよね。
はい、今回の内容はここまでです!ちょっとボリュームが多いので、まとめますね。
「チーズはどこへ消えた?」のまとめ
- 変化はあらゆるところで起きている。(チーズはいずれ消える)
- 変化を予知・探知・素早く適応しよう!
- うまくいかないときは、楽しんでいる自分を想像しよう!(実現する!)
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
あなたの一歩の後押しができますように。
今日はここまで!
おわり!
コメント